国際協力論2023

2023年度前期北海道大学経済学部専門科目・経済学特殊講義II

『国際協力論』

INTRO.

ここは,2023年度北海道大学経済学部専門科目,国際協力論(経済学特殊講義II)のウェブサイトです.連絡事項を随時アップしてゆきます.授業やウェブサイトに関する質問は,以下のメールアドレスでも受け付けます.

Eメール:hokudai.hiwatari at gmail.com (atは半角の@)樋渡宛

連絡事項

※初回授業は,4/13(木)です。教室は,人文社会科学総合教育研究棟のW103です。

授業の目標

本講義は,JICA北大連携協定に基づき,JICA北海道と北大経済学部が共同で開講する連携講座です.国際協力の様々な分野で活躍する招聘講師によるオムニバス形式の講義と,学生自身のグループ作業によるリサーチ,発表,ディスカションを通して,国際協力や開発援助の仕組みや実態について理解を深めるとともに,現状における問題点や,今後の課題,実践行動の意義等について主体的に考察することを目標としています.本講座は,他学部学生の参加も歓迎します.

到達目標

  • 持続可能な開発目標(SDGs)の各課題の背景を理解し,世界(とりわけ開発途上国)と日本の繋がりを認識する.
  • JICA事業に代表されるわが国の国際協力に対する取り組みや,自治体,NGO/NPO,開発系コンサルタント等の企業のなど多様な民間アクターの取り組みについて理解する.
  • 北海道で国際協力に取り組むアクターからの事例紹介を通じて,国際理解や課題解決方法について学びを深めるとともに,キャリアパスの参考とする.
  • 国際協力の実践と学問(経済学やその他の社会科学)との接点について理解を深める.
  • 文献リサーチやプレゼンテーションの能力を高める.
  • 社会課題解決のために,各自が貢献できることを検討し,実行に移し,SDGs達成に貢献する.(加点内容)

授業計画

経済学部教員の他,JICA職員,専門員,NGO/NPO,企業家,途上国研究者など,数名の講師が,国際協力の仕組みや実態について現場の視点から講義します.以下の15回の講義テーマを予定しています.

  • 第1回 (4/13) オリエンテーション/日本のODAとJICA事業I-「JICA事業と国際協力の意義,SDGs貢献について」
    • 講師:竹端杏樹(JICA北海道市民参加協力課 職員),樋渡雅人(北海道大学大学院経済学研究院)
  • 第2回 (4/20) 国際協力の捉え方I-「開発援助と経済学」
    • 講師:樋渡雅人(北海道大学大学院経済学研究院)
  • 第3回 (4/27) 世界銀行の事業概要・プロジェクトについて
    • 講師:大森功一(世界銀行東京事務所 上級対外関係担当官)
  • 第4回 (5/11) グループ活動 I
  • 第5回 (5/18) 国際協力の捉え方II-「環境問題(ザンビア)」
    • 講師:中田北斗(野村総合研究所コンサルティング事業本部 シニアコンサルタント)
  • 第6回 (5/25) 国際協力に取り組む多様なアクターI -「中小企業・SDGsビジネス支援事業」
    • 講師:林孝俊(株式会社ヤマコウ工業 代表取締役社長),加藤かをる(JICA北海道市民参加協力課 職員)
  • 第7回 (6/1) 国際協力の捉え方III-「途上国と有機農業(フィリピン)」
    • 講師:中西徹(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
  • 第8回 (6/8) 国際協力に取り組む多様なアクターII- 「JICA海外協力隊事業」
    • 講師:石川裕美(札幌第一病院 看護師),工藤浩文 (JICA北海道市民参加協力課 国内協力員)
  • 第9回(6/15)国際協力の捉え方IV-「TBA(ウズベキスタン)」
    • 講師:ダブロン・ベクチャノフ(ウズベキスタン地域経済開発支援センター センター長)
  • 第10回 (6/22) 国際協力に取り組む多様なアクターIII-「研修員受入事業」
    • 講師:シンジェー・ボロルチメグ(JICA北海道研修業務課 職員)
  • 第11回 (6/29) 国際協力の捉え方 V-「気候変動」
    • 講師:成田大樹(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
  • 第12回 (7/6) グループ活動II
  • 第13回(7/13)JICA特別講義
    • 講師:中澤慶一郎(JICA理事)
  • 第14回(7/20)グループ発表とディスカションI
    • 講師:樋渡雅人他
  • 第15回 (7/27) グループ発表とディスカションII
    • 講師:樋渡雅人他

<グループ活動について>

◆各グループは,教員の提示する課題について調査し,学期末の発表において,プレゼンテーションをします.
◆グループ分けのため,受講希望者は第2回(4/20)までに必ず出席する必要があります.

準備学習(予習・復習)等の内容と分量

参加者は,講師の講義を受けながら,課外でグループでのリサーチを続け,最終日にグループ発表を行います.グループリサーチの班編成の都合上,4/20(第2回)の講義までに必ず出席してください.それ以降からの参加は認めません.

成績評価の基準と方法

グループ発表と発表内容をまとめたレポート,毎回のリアクション・ペーパーに基づき評価します.初回の講義オリエンテーションにて説明します.

テキスト・教科書

レジュメとパワーポイント資料は随時配布します.

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