2021年度前期北海道大学経済学部専門科目応用経済学特殊講義II
『国際協力論』
INTRO.
ここは,2021年度北海道大学経済学部専門科目,国際協力論(応用経済学特殊講義II)のウェブサイトです(過去の「国際協力論」のウェブサイトはこちらで参照できます).連絡事項を随時アップしてゆきます.授業やウェブサイトに関する質問は,以下のメールアドレスでも受け付けます.
Eメール:hokudai.hiwatari at gmail.com (atは半角の@)樋渡宛
連絡事項
※初回授業は,4/15(木)です。受講に必要な連絡(オンライン授業の接続情報等)はEメールを通して行いますので,受講希望者(検討中を含む)は,必ず,「4/12」までにこちらの授業参加登録ウェブサイトから連絡用Eメールアドレスを登録してください.
授業の目標
本講義は,JICA北大連携協定に基づき,JICA北海道と北大経済学部が共同で開講する連携講座です.国際協力の様々な分野で活躍する招聘講師によるオムニバス形式の講義と,学生自身のグループ作業によるリサーチ,発表,ディスカションを通して,国際協力や開発援助の仕組みや実態について理解を深めるとともに,現状における問題点や,今後の課題,実践行動の意義等について主体的に考察することを目標としています.本講座は,他学部学生の参加も歓迎します.
到達目標
- 持続可能な開発目標(SDGs)の各課題の背景を理解し,世界(とりわけ開発途上国)と日本の繋がりを認識する.
- JICA事業に代表されるわが国の国際協力に対する取り組みや,自治体,NGO/NPO,開発系コンサルタント等の企業のなど多様な民間アクターの取り組みについて理解する.
- 北海道で国際協力に取り組むアクターからの事例紹介を通じて,国際理解や課題解決方法について学びを深めるとともに,キャリアパスの参考とする.
- 国際協力の実践と学問(経済学やその他の社会科学)との接点について理解を深める.
- 文献リサーチやプレゼンテーションの能力を高める.
- 社会課題解決のために,各自が貢献できることを検討し,実行に移し,SDGs達成に貢献する.(加点内容)
授業計画
経済学部教員の他,JICA職員,専門員,NGO/NPO,企業家,途上国研究者など,数名の講師が,国際協力の仕組みや実態について現場の視点から講義します.以下の15回の講義テーマを予定しています.
- 第1回 (4/15) オリエンテーション/日本のODAとJICA事業I - 「JICA事業とSDGs貢献」
- 講師:近藤信孝(JICA北海道市民参加協力課 課長),樋渡雅人(北海道大学大学院経済学研究院)
- 第2回 (4/22) 国際協力の捉え方I-「開発援助と経済学」
- 講師:樋渡雅人(北海道大学大学院経済学研究院)
- 第3回 (5/6) 国際協力に取り組む多様なアクターI-「民間連携」
- 講師:鈴木利美(株式会社レアックス 営業部課長)
- 第4回 (5/13) グループ活動 I
- 第5回 (5/20) 国際協力に取り組む多様なアクターII-「JICAボランティア事業」
- 講師:古茂田紫乃(士幌町役場産業振興課 地域おこし協力隊),土方綾(JICA北海道市民参加協力課 国内協力員)
- 第6回 (5/27) 国際協力の捉え方II -「開発途上国との国際科学技術協力(アフリカ、ザンビア)」
- 講師:中山翔太(北海道大学大学院獣医学研究院 助教
- 第7回 (6/3) 国際協力の捉え方III-「TBA」
- 講師:中西徹(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
- 第8回 (6/10) 国際協力に取り組む多様なアクターIII- 「草の根技術協力」
- 講師:鈴木善人(一般社団法人The Earth Cafe 代表理事)
- 第9回(6/17)国際協力の捉え方IV-「アフリカ、ガーナ」
- 講師:牛久晴香(北海学園大学経済学部 講師)
- 第10回 (6/24) 国際協力に取り組む多様なアクターIV - 「研修員受入授業」
- 講師:佐々木洋文(大雪土地改良区(水土里ネット大雪)総務課課長), 丹みゆき(JICA北海道市民参加協力課 職員)
- 第11回 (7/1) 国際協力の捉え方 V-「気候変動」
- 講師:成田大樹(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
- 第12回 (7/8) 特別講義-「双方向の国際協力~信頼で世界をつなぐ~」
- 講師:中澤慶一郎(JICA理事)
- 第13回(7/15)グループ活動II
- 第14回(7/29)グループ発表とディスカションI
- 講師:樋渡雅人他
- 第15回 (8/5) グループ発表とディスカションII
- 講師:樋渡雅人他
<グループ活動について>
◆各グループは,担当する分野の問題について調査し,学期末の発表において,解決策を提示することを目指します.
◆グループ分けのため,受講希望者は第2回(4/22)までに必ず出席する必要があります.
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
参加者は,講師の講義を受けながら,課外でグループでのリサーチを続け,最終日にグループ発表を行います.グループリサーチの班編成の都合上,4/22(第2回)のオンライン講義までに必ず出席してください.それ以降からの参加は認めません.
成績評価の基準と方法
グループ発表と発表内容をまとめたレポート,毎回のリアクション・ペーパーに基づき評価します.初回の講義オリエンテーションにて説明します.
テキスト・教科書
レジュメとパワーポイント資料は随時配布します.
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